眼下に日本海を望む滑川市は、富山県の中枢に位置する潮騒の街です。古くから越中売薬として全国に親しまれている配置家庭薬の生産地として知られています。また特別天然記念物「ほたるいかの群遊海面」として、あるいは「蜃気楼(しんきろう)の奇観」が現れる海として注目されています。
ほたるいか
ほたるいかは富山湾の特産であると共に、世界無比の珍魚でもあります。平常は数百メートルの深海に生息。毎年4~5月の日暮時に産卵のため滑川海岸の浅瀬へ密集し、翌未明には沖へ帰ってゆきます。体長6cm、重さ10gの胴体から放つ蛍光は30cm四方にわたり、数十万の大群が入り乱れて発光する様は、一面が蛍光の海と化します。
しんきろう
しんきろうは、雪どけの河水が富山湾に流入するころ、風と波のおだやかな日に特に多く現れる自然現象です。はじめは霞のようなものが水平線上にたなびき、次第に松林のごとく、市並みのごとく、時には城楼台のように、刻々と変化を続けてゆく奇観です。
みのわ温泉とテニス村
いっぱいの緑と早月川の清流。しぶきを吹上げる疎水と喧しいまでの小鳥たちのさえずりの中に湯の香も高い評判の天然温水がこんこんとあふれています。小鳥たちのさえずりの中にみのわテニス村があります。コート数は県内最大規模を誇っています。
ネブタ流し
夏の風物詩ネブタ流しは、毎年7月31日に和田の浜海岸で行われる火祭り行事です。けがや疫病、睡魔を海に流し、無病息災を祈るためにお払いし、身を清めるのがネブタの始まりと言われています。夕やみが迫るころ、燃え上がるネブタが若者たちに担がれ海に入ると、炎が海面に映り、独特な雰囲気をかもし出します。
ふるさと古代神まつり
毎年8月上旬の土・日曜日、滑川の街は祭りムードで一気に盛り上がります。新川古代神踊り、ゆかた姿もあでやかな街流し、やさこをかついでの若い衆も飛び出して熱気が駆けめぐります。海では、県内唯一の三尺玉打ち上げ等を含む海上花火大会が行われ、涼味満点のページェントが繰り広げられます。